二世帯住宅のローンどう選ぶ?人気ローンのメリットと注意点

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二世帯住宅を建てるにはローンが必要不可欠です。
しかし、ローンにはどのようなタイプがあり、どのようにして組むものなのか、具体的なイメージはわきにくいかもしれません。

 

そこで今回は、二世帯住宅のコンサルティングを行う、家づくりコンサルティング株式会社の代表・熊谷一志さんに、二世帯住宅のローンについて詳しくお話を伺いました。世帯にあったローンを組むためにはどうすればよいか。専門家ならではの意見に注目です。

 

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▲家づくりコンサルティング株式会社の代表・熊谷一志さん

不安だらけの二世帯住宅、安心して住み続けるためのローンの組み方

 

二世帯住宅はどうしても値がはるので、「本当にこれだけの規模の家作りをしていいのか」という疑問が出てくると思います。特にこれから二世帯住宅を建てたい方は、どれだけお金をかけてよいか不安になると思いますので、まずは家づくり可能な予算を把握しましょう

 

「実際のコンサルティングでも、家族のライフプランからある程度のローンの額を算出し『これだけの金額を返済するんだったらこういう種類のローンを選んでいきましょう』とご提案することが多いです。」

 

 

・二世帯住宅は、単世帯住宅より維持費がかかる…それも踏まえてローンの計画を
二世帯住宅を建てた後は、維持費に注意しなければなりません。建てた家は、将来、子世帯が引き継ぎます。つまり、単世帯で住む家よりも1.5倍くらい大きな家を子世帯が引き継ぐことを想定しておくことが大切です。それが子世帯に負担になる場合があります。

 

「単純に単世帯よりも家が大きくなるわけで、普通の家より光熱費が高くなったり、建物の修繕費がかかったりします。そういった背景から、子世帯を中心としたライフプランを考えましょう。収入は子世帯夫婦の収入と親世帯からの援助を想定しておきます。ここから、一体いくらくらいの返済が可能かを考えます。」

 

 

・短期間で返済するなら金利が安いものをチョイスしよう
大抵のライフプランでは、ローン残高を貯蓄残高が上回る時期がやってきます。例えば、親子が協力して10年前後の短期間でローンが返せる目処がついたとしたら、そこからローンの種類を選んでいきます。

 

「ローンの金利には、『変動』や『〇〇年固定』『全期間固定』とあるのですが、金利は変動のほうが低く、全期間固定が一番高くなります。10年で住宅ローン完済の目途がつきそうなご家庭では『全期間固定』の選択肢は消えます。そして住宅ローン完済までの金利動向を予測してローンのタイプを選ぶことになります。」

 

親子ペアローン」は、親のローンと子のローンを平行して借りるタイプで、銀行系から融資を借りる場合、親子ペアローンしか扱っていない機関もあります。

 

 

・コツコツと返済するなら金利固定期間が長いものをチョイスしよう
「一方、35年くらいできるだけ長くローンとつきあう場合は、金利が『全期間固定』の住宅ローンが選択肢に入ってきます。全期間固定金利の住宅ローンの代表はフラット35です。こちらは親子で住宅ローンを組む場合、リレーのごとく親から子へローンを引き継ぐ『親子リレーローン』になります。

 

 

親子リレーローン・親ペアローン、それぞれのメリットと注意点

 

二世帯住宅のローンとしては最も一般的な、親子ペアローンと親子リレーローン。

 

「リレーローンのメリットは、親から子へと債務を引き継ぐため、長い期間ローンを組めること。長期間の住宅ローンを組めるので毎月の返済額負担が少なくなります。対して、ペアローンのメリットは、親子が並行して返済を進める為、親のローンは返済期間が短くなり、返済当初の返済額負担は大きくなりますが、親負担分のローンは早く完済されます。」

 

ただし、リレーローン・ペアローンともに、注意点もあります。

 

 

・リレーローンの注意点
リレーローンで保険に加入する場合、親が団信に加入(団体信用生命保険)するパターン、子が団信に加入するパターン、どちらが加入するか選べるパターンとさまざまです。例えば、親が団信に加入し、子が加入しないパターンでは親が亡くなったら債務が残ってしまうため、あらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。

 

万一のために、子世帯は住宅ローンが返せるような民間の生命保険に入っておく必要があります。」

 

 

・ペアローンの注意点
ペアローンの場合は親と子の2本にローンが分かれます。それぞれ団信に入ることになりますが、親が亡くなったら親のローンは消えるものの、子のほうは残ります。子供が先になくなったら親のローンは残ります。

 

「自分たちの組むローンは自分たちで払っていけるということであれば問題ありませんが、万が一の場合でもローンを消せるようにしておきたいなら、それぞれが生命保険に加入しておくことが大切です。」

 

 

 

家づくりコンサルティング株式会社
代表 熊谷一志

 

<プロフィール>
大手ハウスメーカー営業マンとして建築地調査や役所、法務局調査、間取り作成、見積り、資金計画のご提案、ローン申込、工事立会い、アフターフォローなどの業務に従事。1級ファイナンシャル・プランニング技能士とCFP®を取得し2年間独立系FP事務所に勤務した後、2006年5月に独立。年間300件以上の家づくり相談と家づくりセミナーを全国各地で開催している。

 

<URL>
https://www.iecon.jp/

 

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