
あなたの空き家は大丈夫? 簡単にできる自己診断
空き巣犯の手から空き家を守るためには、自身が所有する空き家の防犯性についてよく知ることが大切です。これを把握しておけば、より効果的な防犯対策を施すことができます。
そこで今回は、ターゲットにされやすい空き家の特徴や、空き巣犯が行うマーキング、侵入口として使われやすい玄関のタイプについてご紹介します。
当てはまる項目が多いと危険! 狙われやすい家の特徴

自身が所有する空き家の防犯性がどの程度なのか、自己診断することができます。チェックしておきたい項目として、以下のものがあります。
1.家が高い塀に囲まれている
2.郵便物をポストに溜めたままにしている
3.窓の下などに足場となる物が放置されている
4.家の周りに植木が生えている
5.玄関ドア・窓の鍵はひとつのみ
6.玄関ドア・窓の防犯が未対策
7.簡単に開けられる鍵を使用している
上記の項目に当てはまるほど防犯性が低く、空き巣犯に狙われやすい空き家だといえます。どれかひとつでも当てはまるのであれば、注意しておくに越したことはありません。
これらに加え、空き巣犯によるマーキングもしっかりチェックしておく必要があります。マーキングとは、空き巣犯が下見の際につけるマークのこと。空き巣に入れる空き家かどうかを見極めるために行われるもので、マーキングにより空き家と判断されれば狙われる確率が一気に高くなります。表札にシールやメモなどで残されるのが一般的で、見つけたら一刻も早く消しとることが大切です。
玄関に潜む落とし穴! 狙われやすい玄関のタイプは?

空き巣犯の侵入手口には複数の方法があります。そのうち、ピッキングやバンピング、合鍵やこじ開けなど、玄関からの侵入手口は多くあります。では具体的に、どういったタイプの玄関が狙われやすいのでしょうか。
・狙われやすいドアのタイプとは?
注意が必要なドアのタイプとして、大きく3つあります。
ひとつは、ドアと壁の隙間に“かんぬき”が見えているタイプのドアです。ドアと壁を繋ぐ部分に少しでも隙間があると、そこからバールを差し込まれ、ドアをこじ開けられる恐れがあります。次に、ポストと鍵の距離が近いタイプのドアです。ポストと鍵の距離が近いと、たとえ鍵を閉めていてもポストから手を入れ、開錠されてしまう恐れがあります。また同様に、ポストの幅が広いドアも要注意といえます。そしてもうひとつが、蝶番の防犯対策が行われていないタイプのドアです。蝶番の防犯対策を怠っていると、蝶番ごとドアを取り外され、空き巣犯の侵入を許してしまうことになります。
・狙われやすい鍵のタイプとは?
防犯性の高い鍵かどうかを見極めるポイントは、“鍵の種類”と“鍵穴の場所”の2点です。
鍵には多くの種類があり、種類により不正に開錠できないよう対策が施されています。しかし、なかには未対策の鍵もあります。それが、ピンタンブラーキー、ウェーハータンブラーキー、ディスクシリンダーキーの3つ。3つのうちいずれかを使用している場合、ピッキングやサムターン回しなどにより、空き巣犯に侵入されやすくなります。
そして、防犯性の低い鍵穴の場所としては、ドアノブの先が挙げられます。このタイプの場合、ドアノブを破壊されることで鍵が外れてしまったり、ドアノブに強い衝撃を与えることで鍵が開いてしまったりする恐れがあります。
以上が、空き巣犯に狙われやすい玄関ドアのタイプです。ひとつでも心当たりのある方は、今一度チェックし直してみてはいかがでしょうか。
最後に
いかがでしたか。住人のいる家と比べ、空き家は空き巣被害に遭いやすいもの。たとえ何らかの防犯対策を施していたとしても、空き家の状態によっては不十分ということがあります。空き巣犯から空き家を守るためにも、上記を参考に、効果的な防犯対策を施すよう努めることが大切です。