ハーブ栽培でおうち時間を楽しく!おすすめの品種と育て方

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ベランダやお庭で気軽に育てられるハーブ。ハーブは、料理・お茶・ポプリ・染色・美容などさまざまなことに活用できます。また、短期間ですくすくと大きくなっていくので、栽培自体も楽しいものです。

今回は、何かと便利なハーブの種類や育て方などをご紹介します。おうちにいる時間を有効活用して、ハーブ栽培に挑戦してみませんか?

ハーブってどんなもの?

世界各地では、古来よりさまざまな野生種の植物が生活に利用されてきました。その中でも、永い時間をかけて人々の生活に寄り添い、選び出されたものがハーブです。

日本でも、シソやミョウガなど食用とされるものやアイのように染め物に利用されるものなど、古くからたくさんの種類が重宝されています。

始めるならコレから!お料理が楽しくなるハーブ5選

ハーブの利用法として真っ先に思いつくのは、料理や飲み物への活用ではないでしょうか。そこでまずは、キッチンハーブとして重宝するものを5つご紹介します。

キッチンの近くに肉や魚と相性の良いハーブを栽培しておくと、毎日の食事やお茶の時間が豊かなものになります。

 

  • ローズマリー

地中海沿岸が原産の木本。肉料理・スープ・シチューなどの香味料として使うのに適しています。また、ポプリや浴湯料としても利用されるハーブでもあります。立性・ほふく性・中間タイプと3つの系統がありますので、ほふく性のものはカバープランツや鉢植えにし、立性は広い場所にゆとりを持って植えるとよいでしょう。

 

  • タイム

地中海沿岸が原産の多年草。肉類、魚類の香味料として、新鮮葉・乾燥葉ともに使われます。料理に使う際には、そのつど小枝を切り取って使います。煮込みなどのときのブーケガルニとしても用いられ、肉類や乳製品などの加工食品の調理時に古くから使われています。フルーツの香りのするオレンジバルサムタイムやレモンタイムなど、いろいろな種類があり、花の色もバラエティに富んでいます。

 

  • レモンバーム

南ヨーロッパ、小アジア原産の多年草。レモンに似た良い香りがします。鎮静剤として古くから神経性の頭痛や消化不良の緩和などに使われてきました。くせのない香りが万人向きで人気があり、お茶や料理だけでなく、ポプリなどにも使われます。

 

  • フェンネル

地中海沿岸が原産の一年草。生葉も種も魚に合う香味料として有名です。若い葉はサラダにも使えます。カレー粉などの原料にもされています。インド料理ではこのフェンネルの種が食後に出されますが、これはフェンネルには食後の口直しや消臭、消化促進効果があるためです。

 

  • バジル

バジルといえばイタリア料理の印象が強いですが、実は熱帯アジアが原産の一年草です。中国、インド、ヨーロッパで古くから薬として珍重されてきました。新鮮葉も乾燥葉も料理には広く使われています。とくに、トマトに合うハーブとして定評があります。

ハーブの育て方のポイント・増やし方のコツ

ハーブは庭でも鉢植えでも育てられます。庭植えの場合は、アプローチや縁取り・フェンス・日照不足の土地や湿りがちな土地で育てたり、グランドカバーとしても育てたりすることもできます。鉢植えの場合は、キッチンの出窓で育てたり、ベランダで寄せ植えやハンギングバスケットにしたりするのがおすすめです。続いて、ハーブ栽培のコツについてご紹介します。

 

  • 土作りのポイント

ハーブに限らずですが、植物を育てるためには土づくりが重要です。

最近は、ハーブ専用の混合用土が市販されていますので、初めての方はそういったものを使うと手軽に始められます。慣れてきたら、それぞれのハーブにあわせて用土作りに挑戦してみると良いでしょう。たとえば地中海沿岸産のハーブは酸性土を嫌うので、石灰を加えて中和し、さらにリン酸を足すなど、その植物の性質にあわせた土をつくっていきましょう。

 

  • 水やりのポイント

水やりのコツとしては、水をあげすぎないことが大切です。ハーブの主な原産地である地中海沿岸やヨーロッパ中緯度地帯の降水量は、日本のおよそ半分。日本には梅雨と秋雨がありますが、この2つの雨の期間を合わせた3か月の間にヨーロッパの約1年分の雨が降ってしまいます。そのため、一般的にはやや乾燥気味にしたほうが徒長せずに丈夫に育つようです。

 

  • ハーブを育てる方法

ハーブの増やし方には種をまく「じかまき」のほかに、「挿し木」や「株分け」といった方法もあります。この3通りの方法をマスターすれば、ハーブだけでなくほとんどの植物をふやして楽しむことができます。

 

ハーブを育てる「じかまき」「挿し木」「株分け」とは

 

  • じかまきのポイント

種子を収穫や鑑賞を予定する場所に直接まくのを「じかまき」といいます。

フェンネル・ディルなど移植を嫌うハーブや、バジルなど種子が大きめで発芽しやすいハーブは、じかまきがおすすめです。じかまきのポイントは、十分な土づくりと日光が当たる場所を選ぶこと。また、育苗用のセルトレイやポリポットにまいて、ある程度育ったところで移植するという方法もあります。発芽したら生育の悪いものを間引き、移植や定植をしながら育てます。

 

  • 挿し木のポイント

葉・茎・枝・根などの一部をとって土や水に挿し、根や芽を再生させる方法を「挿し木」といいます。ミント・ローズマリー・ラベンダーなどは挿し木で簡単に増やせます

 

  • 株分けのポイント

自然にふえた株を掘り起こして分割する方法を「株分け」といいます。自然状態で増えた株を分割するだけなので、安全で簡単。特に、ミント・タイム・レモングラス・キク類などは株分けがおすすめです。

また、株分けは栽培管理の面でも大切な作業です。株が大きくなりすぎたり古くなったりすると株の中の風通しや日当りが悪くなってしまいます。株分けによって病害虫の予防・生育促進・株の若返りにも効果があります。手で根を引きちぎるかナイフなどで切り分け、小鉢などに植えて育てます。

ハーブ栽培で暮らしをより豊かに

ハーブは、香辛料や調味料・アロマ製品などとして、私たちの生活にますます身近になってきています。市販品を購入するのももちろん良いですが、実際に育てて収穫したハーブを利用する楽しみは格別。ハーブを育てていると、種まきして芽が出るまでの待ち遠しいワクワク感や、たくましく育つ姿を見守る楽しさが味わえます。もちろん、収穫の際にはいっそう喜びを感じられるものです。

みなさんもぜひこの春から、ハーブと共にする生活を始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

【執筆者プロフィール】大石 かおり

一級建築士。「子育て期をたのしむ暮らし」をモットーに住宅、店舗、オフィスを設計。つくること、デザインする事を大人も子どももみんなで楽しめるように、ワークショップを各所で開催している。妊娠、出産、子育てを経験して、体に取り込むもの、触れる身の回りのものを今まで以上に意識するようになり「自然体でできるエコライフ」を実践中。

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