家族構成・ライフスタイル別!暮らしやすい間取りの選び方

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昼間の長い時間に日差しの入る「東南の角部屋」や「南向きの部屋」は以前から人気の住戸です。しかし、一人暮らし世帯や共働き世帯が増えて、日当たりの良い日中は家にいないという家庭が増えています。つまり、家族構成やライフスタイルによっては、北側の部屋や日差しが入りにくい部屋のほうが好都合なこともあります。
そこで今回は、家族形態やライフスタイル別に間取り選びのポイントをご紹介します。

【一人暮らしの間取り選び】寝室環境を重視して

 

「仕事中心の生活で、部屋で過ごすのは主に眠る時間」
そんな一人暮らしの方なら、睡眠のための寝室が最も良い環境になっているかどうかが間取り選びのポイントです。

 

・朝早く起きて仕事に出かける方
朝日の入る東側に寝室を設けられる間取りを選ぶのがおすすめ。日差しを浴びて体内時計をリセットし、すっきり目覚めることができます。

 

・日勤も夜勤もあるお仕事の方
直射日光が入らない北向きの部屋に寝室を設けられる間取りがおすすめ。冬の寒さが気になるという場合は、東向きや南向きの寝室に完全遮光のカーテンを取り付けると良いでしょう。

 

注意したいのは南向き・西向きの寝室です。
鉄筋コンクリート造のマンションや窓面積の大きいタワーマンションなどでは、夏場に室内の温度が上がるとなかなか下がりません。そのため、仕事から帰ってくつろぎたいときや眠りたいときに暑苦しい思いをすることも。南向きや西向きの寝室は避けたほうがよいでしょう。

【DINKsの間取り選び】夫婦それぞれのライフスタイルを重視して

 

子どものいない共働き世帯も、基本的には一人暮らしの間取り選びと同じことが言えます。2人暮らしならではの間取り選びは下記の通り。

 

 ・土日はゆっくり起きて午後の時間をくつろいで過ごしたいご夫婦
寝室やリビングダイニングが南向きの間取りがおすすめです。明るい部屋で気持ち良く過ごすことができます。

 

・2人の生活時間帯がバラバラというご夫婦
それぞれのライフスタイルを重視した間取り選びをしましょう。例えば、奥様が日中に自宅で仕事をする方の場合は、書斎を南側の部屋に設けるとよいでしょう。また、夫が夜間に仕事をして日中に寝るという生活パターンなら、寝室は静かに過ごせる北側の部屋がおすすめです。

 

また、ペットを飼っているお宅の場合は、仕事に出かけている間の室内環境に注意が必要です。日当たりのよい南側の部屋では、夏場に室内の温度が高くなり過ぎる傾向があります。ほかにも、天井面からの断熱対策が十分に施されていないマンションの最上階の場合、どの部屋も暑さから逃れられません。
「最上階」や「ペントハウス」などの響きの良さやイメージだけで選ばないよう気をつけましょう。

【子育て世代の間取り選び】子どもが過ごしやすい環境を重視して

 

子育て期の家族は、日中を家で過ごすことが多くなるもの。そのため、リビングやダイニング、子どもの遊びスペースが最も快適な環境になっているかどうかが、間取り選びのポイントです。

 

・一日のほとんどをリビング・ダイニングで過ごす方
南向きのリビング・ダイニングがある間取りがおすすめ。子どもの世話の合間に掃除や洗濯、食事の支度などをするため、長い時間日差しが入ると便利でしょう。

 

・子ども部屋をつくる方
朝日が入る東向きの部屋や、適度な自然光が入る北側の部屋がおすすめ。窓が大きいほど採光が期待できます。しかし断熱性は落ちるので、2重サッシや断熱ガラスなどの冬の寒さ対策や結露対策が必要です。

 

子育て期には、和室が設けられている間取りもおすすめです。畳はクッション性があるので子どもの安全な遊び場になりますし、親戚が泊まりに来る場合は客間としても使うことができます。キッチンから目の届く場所に和室が設けられている場合もあるので、検討してみてはいかがですか。

 

 

「あれも、これも」と理想をあげると、希望に合うパーフェクトな間取りはなかなかないものです。大切なのは、「住宅で過ごす主な時間帯をいかに良い環境で気持ち良く過ごすか」ということ。この点が満たされれば、住宅の満足度も上がるはずです。
また、「家族構成やライフスタイルによって、暮らしやすい間取りは異なる」ということを念頭に置き、生活のしやすさに直結する間取りについてじっくり検討してみてください。

 

 

 

執筆者:秡川 寿美礼(はらいかわ すみれ)
インテリアコーディネーター
(有)エル ・エル・プランニング代表。それぞれのライフスタイルに合わせた暮らしやすい住まいづくりやインテリアコーデイネートを提案している。
URL:https://www.llplanning.co.jp

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